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享保雛
江戸時代中期、享保から寛政の頃に最も流行したといわれる雛です。顔は面長で、里芋の皮をむいたようにみえるところから「芋雛」とも呼ばれ、大型の人形が多いのが特徴です。 |
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五人囃子・官女
文化文政(1804〜1829)の頃になると、五人囃子・官女・随身などの人形が出そろいます。五人囃子は江戸で、官女は京で生まれたと伝えられます。 |
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有職(ゆうそく)雛
髪型や衣裳の形とその色柄・織りまで、公家の決まり事を忠実に再現した雛人形です。
男雛の着衣によって、束帯(そくたい)雛、直衣(のうし)雛、小直衣(このうし)雛、狩衣(かりぎぬ)雛などと呼びます。 |
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毛植細工 狆(ちん)
毛植人形ともいい、現在のぬいぐるみのように動物をかたどったものですが、抱き遊ぶものではなく、観賞用の人形です。絹のすが糸を張り子の体に張り付けたものです。 |
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雛道具
道中揃(旅道具)
衣服や布団などを運ぶ長持、弁当を運ぶ行器(ほかい)などの運搬具や、日傘、長刀などが一式になっています。 |
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☆比べてみてください
〜雛道具と実用品〜
雛道具は婚礼調度品などの実用品の「雛形(ひながた)」のミニチュアです。しかし、小さいからといって手を抜くことなく作られていることが分かります! |
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嵯峨手人形 天公坊
木彫りに胡粉(こふん)を塗り、地模様をつくった上に彩色を施した人形を嵯峨人形と呼びます。「天公坊」という名の由来は不明です。 |
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御所人形 宝船曳き
ほぼ三頭身の大きな頭に丸々と太った幼児の姿を表しています。濃彩の宝尽くしを積んだ車付きの船は波が描かれ、吉祥の若松を刺繍した紅ちりめんを紙で裏打ちした帆をたてています。 |
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御所人形見立三国志
中国の『三国志』に登場する劉備とその下で活躍した孔明、関羽、張飛、趙雲の5人の人物に見立てた人形です。50センチをこえる大型の人形でありながら、細部の入念な仕上げは、作域の優れた最上級の御所人形といえます。 |