【本館1階展示室】
テーマ展T
弘道館と偕楽園
4月7日(土)〜5月13日(日)
※4月30日(月)は開館します
水戸藩第9代藩主徳川斉昭により、弘道館は天保12年(1841)に、偕楽園はその翌年に開園しました。両者は、斉昭みずからが「学校(弘道館)ができた上での偕楽園でなくてはならない」と述べているように、相互に補完する教育施設として計画された点に大きな特色があり、水戸市などでは世界遺産への登録運動をすすめているところです。
本展では、こうした視点から関係資料を通して、弘道館と偕楽園を紹介していきます。

好文亭四季模様之図(大洗町幕末と明治の博物館保管)

要石碑拓本 徳川斉昭
鹿島神宮に要石があることに対応して,鹿島神社の北東に
建てられた。碑文は斉昭の自作和歌。万葉仮名を用いて自ら揮毫したもの。
「行末毛 富美奈太賀弊曾 蜻島 大和乃道存 要那里家流」
(ゆくすへも ふみなたかへそ あきつしま
やまとのみちぞ かなめなりける)
【大意】
行く末もわが国古来の道徳「大和の道」を,踏み違えてはならない。

種梅記碑拓本 徳川斉昭
弘道館八卦堂近くに建てられている。
天保4年に初めて就封したところ,領内に梅が少なかったので,江戸に戻った後に種を国元に送り,
偕楽園などに植えさせた。それから7年後に再び就封したところ,それらの梅樹がすっかり成長して実をつけていた。
そこで,弘道館が建設されたのを機に,ここにも梅樹を植え,さらに領内にも梅樹を広めた,という経過が述べられている。
梅を推奨した理由として,早春に先駆けて花開くこと,また実に含まれる酸が渇きを止めるところから,軍事用にもなるという実用性をあげている。

展示室の様子
※写真の無断転用を禁止します。
◇講演会「弘道館と偕楽園−世界遺産への道程−」
5月6日(日) 午後2時〜午後3時30分
担当:永井 博(当館学芸課長)
◇展示解説
4月15日(日)、29日(日)、5月13日(日)
各日とも午前11時〜、 午後2時〜
担当:永井 博(当館学芸課長)
※4月15日(日)の展示解説では多数ご来室いただきありがとうございました。
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