|  |
人面付壺形土器(じんめんつきつぼがたどき)
出土地 常陸大宮市小野天神前遺跡
時代 弥生時代中期 器高 44.5cm |
|
 |
|
・解説
人面付土器は、弥生時代中期の再葬墓から発見されます。最初の埋葬地から掘り出した人骨を再び埋葬するための土器棺と考えられています。本資料は、那珂川に面した段丘上に立地する小野天神前遺跡から発見されたもので、壺形土器の口縁部に目・鼻・口・耳の表現によって人面が形作られ、さらに隆帯によるひげと入れ墨のような文様をつけ耳に穴を開けています。また、頚部には刺突のある隆帯が周回し、肩部から胴部全体にかけては斜位に刷毛目調整されています。人面が何の目的で土器に付けられているのかは、解明されていませんが、閉ざされた目・口には赤彩が施されており、その表情からは死の沈黙がうかがえるようです。 |
|
戻る |
|