一橋徳川家記念室展示

 一橋徳川家は徳川将軍家の身内の扱いであり,そのため,所持する道具類は,将軍家のものに相当するといっても過言ではありません。その道具類のうち,公的な場で用いるのが表道具ですが,なかでも,刀剣は贈答用,儀礼用として表道具の最たるものでした。

 一橋徳川家の刀剣は,まず江戸幕府を開いた徳川家康が,膨大な数量の「名刀」を蒐集したことに始まります。さらに,第八代将軍吉宗は一橋徳川家を創設するにあたり,初世宗尹に将軍家伝来の「名刀」を分与しました。それが今日伝わる一橋徳川家の刀剣群の原形です。以後,歴世当主の就任などを契機に,さらに刀剣の下賜が続きました。また,刀剣には,それを納めるものが必要です。華やかな装飾を施した束や鞘,収納する刀袋,あるいは刀剣を備える刀掛けなどは,刀剣の外装を美しく引き立てました。

 さらに,一橋徳川家第六世慶昌の具足始めの儀に際して用いられた甲冑,およびその関係文書を紹介します。

 武家を武家たらしめる武具・刀剣について,その美しさの一端を紹介いたします。

                            

     

脇差  銘「長曽祢興里入道乕徹」

出陳資料一覧

             

 

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