東藩世子

 近世常陸国の歴史は、天正18年(1590)、佐竹氏が豊臣秀吉から常陸国の所領を安堵されたことから始まります。佐竹氏の秋田移封後、水戸には徳川家康の5男で武田家を継承した信吉が封じられました。信吉死後、家康は10男頼将(のちの紀伊徳川頼宣)を、さらに慶長14年(1609)11男で下妻城主の徳川頼房を水戸に封じました。「水戸徳川家」の成立です。徳川光圀は、寛永5年(1628)6月10日、この頼房の3男として、水戸城下柵町の家臣・三木仁兵衛之次の屋敷で生まれました。寛永10年(1633)、光圀6歳の時、将軍家光から水戸藩世子(後嗣)選定の内命を受けて水戸に下った藩付家老中山信吉は、光圀の器量に感動し、江戸に帰って家光や頼房の養母英勝院に報告、光圀の世子が決定 しました。この年(寛永10年)の11月、光圀ははじめて江戸にのぼり正式に世子となりました。元禄3年(1690)、水戸家の家督を兄頼重の子綱條に譲って隠居するまでの58年間にわたる江戸での生活が始まります。
 

 

 ※より徳川光圀について知りたい方へ

   徳川光圀

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   将軍の藩屏

   彰往考来

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