古河は,利根川にのぞむ軍事・交通上の要地であったため,古河藩には,幕府の大老・老中を勤める有力な譜代大名が配置されました。歴代の藩主は11家も交代しましたが,なかでも土井利勝を祖とする土井家は有力です。土井利位は,文政5年(1822)藩主となり,幕府の要職につき政務のかたわら,藩政改革に努力しました。