譜代の名家牧野家の笠間藩は,代々幕府の要職につくための出費増大や天明年間(1781〜89)の飢饉で財政を圧迫しました。7代貞喜・8代貞幹は,文化文政年間(1804〜30)に改革を行い,純農村を領国とする同藩は,農民の保護と荒廃した農村の復興に重点をおき,入り百姓による人口の増加・備荒の囲米などの対策をとりました。