明治初年の地租改正以降,経済不況下に土地を手放す農民が急増し,地主への土地集中(地主制)が全国的規模で進展します。そして,明治末〜大正期には全国総耕地の約45%が小作地となりました。しかし大正中期以降,各地に小作争議がおこり,また昭和前期の戦時体制下には政府による自作農創設政策や小作料統制などもあって,地主制は衰退に向かい,戦後の昭和21年(1946)にはじまる農地改革によって消滅します。