約250年にわたる大修史事業(大日本史編纂)
版本 大日本史  
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 水戸藩第2代藩主・徳川光圀によってはじめられた大日本史の編纂は、現代にいたるまで我が国最大の規模を誇る修史事業でした。明暦3年(1657)、まだ世子時代の光圀が水戸藩駒込屋敷に史局を開設してはじまったこの事業は、光圀一世の大事業であっただけでなく、その後の水戸藩の「藩業」として、約250年、水戸徳川家の代でいえば12代にわたって継続されました。この間、大日本史のうち「本紀」「列伝」の部分、250巻がいちおうの完成を見て幕府に献上されたのは、光圀の死後20年目にあたる享保5年(1720)、さらにこの刻本(版本)が刊行されたのは文化6年(1809)のことでした。そして「志」「表」の編纂が終り、完全な史書の体裁が整えられて全体が完結、大日本史紀伝志表397巻ならびに目録5巻、計402巻が朝廷に献上されたのは明治39年(1906)でした。このために費消された歳月と人的・財政的支出はまったく想像を絶するものがあります。

 

※よりくわしく「大日本史」について知りたい方へ

  大日本史

  彰考館と史局員

  紀伝体

  大日本史の三大特筆

 

 

 

 

 

 

 


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