常陸における得宗領の拡大

鎌倉幕府の執権北条氏の嫡流を得宗と称するところから,その所領をいいます。得宗家は幕府の中枢として,13世紀後半以降は他勢力を完全に圧倒し,専制支配の体制を作り上げました。常陸国の得宗領については,現在のつくば市大穂地区,桜川市(旧真壁町)周辺と思われます。北条一門(大仏・金沢氏ら)の所領が県の西南部・北東部に多く存在し,鎌倉時代末期には常陸国惣田数の5分の1以上を占めていました。 

 

 

 

 

 

 

 


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