徳川家康は,幕府を守り将軍を補佐する藩として,尾張家(家康9子義直)紀伊家(家康10子頼宣)水戸家(家康11子頼房)の「御三家」を設け,諸大名のなかで家格を与えました。とくに水戸家は参勤交代が免除され,常府と称して江戸に常住し,必要な場合のみ帰藩する特殊な地位にありました。水戸家の江戸屋敷は,上屋敷の小石川邸のほか駒込・目白・本所小梅にも屋敷を持ち,その総面積は約60万u(東京ドームの約13倍)になります。