近代日本の歩みのなかで,戦争のたびごとに国力は増進しましたが,その一方で民衆の肩には大きな負担がかけられてきました。「富国強兵」の旗印のもと,日清・日露戦争をへて,第一次世界大戦そして満州事変,日中戦争と大きな戦争が繰り返され,太平洋戦争の敗戦に至りました。とくに昭和6年(1931)の満州事変以後は国民の総力を動員する長期戦となり,茨城県民からも多くの戦没者,戦争罹災者がでて,戦時下の生活は暗く苦しいものとなりました。