茨城県の農民組合・小作争議 |
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茨城県の農民組合・小作争議分布図 |
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昭和4年(1929)にはじまる昭和恐慌下の農村不況は,それまで比較的安定していた茨城県の地主・小作関係を緊張させました。県内各地には農民組合が結成され,小作争議が頻発しました。昭和元年にわずか8件だった争議件数は,恐慌下の昭和6年には79件を数え,翌7年には100件をこえて昭和15年に188件とピークをむかえます。茨城県の小作争議の特徴は,地主の土地取上げに対する土地返還争議が中心で,小作人側は地主の土地取り上げ要求に対して、小作契約の継続をもとめるという消極的・防衛的争議が多いことでした。
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