国衙公領と荘園
平安時代末期の常陸北下総荘園公領図   
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12世紀の全国的な荘園公領体制形成の中で,常陸でも中西部から南部にかけて郡や条を単位とした荘園が成立しました。面積では八条院領が目立ちますが,九条家や日吉社の荘園も成立しています。面積はほぼ42%を占め,寺社領を加えると,残る公領は42%ほどとなります。これらの荘園や公領に生活する中小領土や「平民百姓」の自立性は南国に比べて弱く,多くは常陸平氏,秀郷流藤原氏や佐竹氏等の有力豪族諸家の支配下にそれぞれ組み込まれていました。

 

 

 

 

 

 

 

 


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