6世紀中頃に日本に伝来した仏教は,次第に全国に広まり,常陸国でも8世紀初めに寺院の造営が開始されました。この頃造られた寺院は,各郡の名前を付けた郡寺であったようです。その後,天平13年(741)に聖武天皇による国分寺造営の詔が出されると,全国各地で国分寺の造営が開始されました。各国の事情によってその時期は異なりますが,常陸国分寺の場合は,中央の影響を強く受け比較的早い頃に着手されたようです。