解屍編

古河藩医河口信任によって刊行された解剖記録で,明和9年(1772)に刊行されました。人体解剖の結果を著した山脇東洋の「臓志」に次いでわが国で2番目に出版された解剖書です。オランダの解剖書と対照しながら執刀し,初めて西洋の解剖図説の正確なことを認識したことに意義があります。杉田玄白が「ターヘル・アナトミア」の翻訳を志したのはこの翌年であり,翻訳本「解体新書」が刊行されたのは,その翌年(1774)です。

 

 

 

 

 

 

 


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