明治17年(1884)9月におこった加波山事件は,自由民権運動が過激化するなかで,明治政府の転覆をはかって武装蜂起した最初の事件でした。相次ぐ政府の弾圧によって追いつめられた状況のなかで,下館町・有為館の富松正安ら16名の民権家は爆裂弾をもって加波山に挙兵しました。しかし,ただちに警察隊によって鎮圧され,四散ののち,挙兵者のほとんどが各地で捕らえられました。