江戸時代の城下町は,兵農分離と石高制という原則のもとに成立しました。領主の住居場所や藩庁である城郭を中心に,家臣団の住む武家屋敷と,商人・職人を主とする町人町が設定され,他地域からの移住者も含めて城下町が形成されました。城下町の人口は,多いときには水戸が約2〜3万人,土浦が1万人余,結城が6,000余人,下館が3,000余人と推定され,そのなかで,町人の人数はそれぞれの藩の総人口の1割程度に達していたと考えられます。