今泉義文 1891〜1976

新治郡石岡町の人,家業の書店兼出版業と読売新聞記者のかたわら著述業に従事,大正2年には小説「あわゆき」を発表,短歌・俚謡の分野でも活躍しました。昭和5年「石岡の大火」記録を編纂,その後郷土史研究をすすめ「石岡町郷土資料」の発行編集人となりました。

昭和4年(1929)から19年までの15年間,読売新聞石岡通信部記者をつとめた今泉義文は,その取材活動の一環として,新治郡石岡町周辺を中心に数多くの報道写真を撮影しました。その時期は,昭和恐慌から満州事変・日中戦争をへて太平洋戦争にいたる「戦争の時代」でした。地方記者で文学者であった今泉義文のレンズは,この暗い時代に生きる人々の姿をいきいきと,そして愛情を持ったやさしい眼でとらえています。

 
 

 

 

 

 

 

 

 


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