福島県いわき市飯野家に現存する古文書で,約200通にのぼる資料です。大半は南北朝時代における伊賀氏の活躍を示す文書と飯野八幡宮の成立と発展をみるもので,宗教的な面でも重要な文書です。さらに飯野文書は,本所・領家・領所・地頭・請所など中世における社会機構や土地制度史を知るうえでも重要な文書です。