市町村の変遷と合併

 明治新政府は,明治4年(1871)戸籍法による大区小区制を実施して,江戸時代以来の町や村に代わる地方行政単位としました。しかし,この制度は地方の実情に合わず,明治11年の郡区町村編成法によって町や村を行政単位として復活,さらに明治22年に市制・町村制を施行して近代国家建設に対応する地方行政制度を整備しました。この際,自治能力拡大のため大規模な町村合併が行われ,茨城県では,明治維新の時約2200あった町村が376市町村に統合されました。

 明治22年(1889)の市制・町村制による町村合併によって,茨城県では,明治21年現在の2037町村が1市39町336村に統合されました。その後約60年,小規模な町村合併,境界変更,名称変更,市制・町制の施行などなどが行われましたが,市町村数はほとんどかわらずに推移しました。そして戦後,昭和30年前後の大規模な町村合併により92市町村に統合され,つくば市,ひたちなか市の誕生,水戸市による併合や平成の大合併を経て,現在茨城県の市町村数は44となっています。(平成18年4月)

 

 

 

 

 

 

 


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