ひたちなか市中根にある全長55mの前方後円墳で,後円部の南側から凝灰石による横穴式石棺が発見されました。石室内部からは,三角文や円文を中心とした壁画があることが確かめられ,茨城県から福島県にかけて分布する装飾古墳の代表的なものとして有名になりました。壁画の特徴は九州地方のものと共通しており,畿内を飛び越えてこの地方に広まったと考えられています。なお,古墳の造られた年代は,7世紀前半とされています。